〔5〕Duel Masters 列伝
Duel Masters 列伝
■アクト5:風撃の求道者ラ・バイル
たなびく黄金の雲…。
地上の戦いがまるで嘘のようだ。
ここは天空に浮かぶ光文明の居城シルヴァー・グローリー。
この無敵の機動要塞に迫り来る一団があった…。
竜を超えた超竜…ジャバハ率いる火文明の軍勢である。
今、まさに聖霊王が千年の眠りから目覚めんとする時…。
今、ここを叩かれれば光文明に未来はない。
ジャバハの先制攻撃を受け、カタパルトから飛び立つガーディアン部隊。
そして、ライトブリンガー、イニシエート、スターライト・ツリー、バーサーカー、メカサンダー………シルヴァー・グローリーの中の戦闘に参加できる全ての戦力が、この戦いに参加した。
防御網の隙をついてドラゴンの背中からシルヴァー・グローリーに降下する完全武装のドラゴノイドやヒューマノイドたち。
かくして火文明による光文明への攻撃は開始された!
戦いとは無縁と思われていた無敵の機動要塞も火文明の襲撃により、造営以来、最大の危機を迎えていた。
そして、シルヴァー・グローリーの中枢部では、「聖霊王再臨」の儀式のために全てのエンジェル・コマンドたちが集結しており、「エンジェル・コマンドが戦闘に参加できない」という状況も戦局に大きな影響を与えていた…。
しかし、苦戦を強いられる光文明の中にあって一歩も退かない部隊があった…。
ラ・バイル率いるメカサンダー大隊である。
特にラ・バイルの働きは凄まじく、攻撃を受けて倒れても何度でも起き上がり戦線を維持し続けた。
「あと少し…あと少し時間を稼げば聖霊王が再臨される。」
「それまでは、一歩たりとも…一歩たりとも退けぬのだッ!」
そのメカサンダー大隊の前に火文明の勇士メタルウィング・ワイバーンが進撃してきた。
成す術もなく敗れ去る光の戦士たち…。
そして、ついにメタルウィング・ワイバーンとラ・バイルが対峙(たいじ)する。
玉砕覚悟で戦いに臨むラ・バイル。
その覚悟を目(ま)の当たりにしたメタルウィング・ワイバーンは…。
「ラ・バイル…敵ながら見事な戦士よ。」
「今はまだそのときではない。」
「退けぇーい。」
…とラ・バイルを押し退けると機動要塞へ…。
そのとき、機動要塞シルヴァー・グローリーから神々しい光が天空へ向かって放たれたッ!!!
「聖霊王の再臨である。」
「控えよッ!!!」
天蓋(てんがい)が開き、シルヴァー・グローリーの中枢部から次々と姿を現すエンジェル・コマンドたち。
最後に現れたのは聖霊王アルカディアスであった。
その神々しい姿に戦闘は中断されていた。
そして光文明の反撃が始まる。
アルカディアスの特殊な光で火炎流星弾を封じられ、後退を余儀なくされる火文明の軍勢。
名将ジャバハの率いる火文明の軍勢は、引き際鮮やかであった。
ラ・バイル率いるメカサンダー大隊にはメタルウィング・ワイバーンの戦隊を追撃する指令が下ったが、ラ・バイルは…。
「我、飛行ユニットを損傷。」
「部隊の損耗も激しく、追撃は不可能なり。」
…と打電し、メタルウィング・ワイバーンを逃がしたという。
尚、このことについては、報告しないものとする。
―監視者にして記録者…雷鳴の守護者ミスト・リエスの私的記録文書より抜粋―
to be continued…
■アクト5:風撃の求道者ラ・バイル
たなびく黄金の雲…。
地上の戦いがまるで嘘のようだ。
ここは天空に浮かぶ光文明の居城シルヴァー・グローリー。
この無敵の機動要塞に迫り来る一団があった…。
竜を超えた超竜…ジャバハ率いる火文明の軍勢である。
今、まさに聖霊王が千年の眠りから目覚めんとする時…。
今、ここを叩かれれば光文明に未来はない。
ジャバハの先制攻撃を受け、カタパルトから飛び立つガーディアン部隊。
そして、ライトブリンガー、イニシエート、スターライト・ツリー、バーサーカー、メカサンダー………シルヴァー・グローリーの中の戦闘に参加できる全ての戦力が、この戦いに参加した。
防御網の隙をついてドラゴンの背中からシルヴァー・グローリーに降下する完全武装のドラゴノイドやヒューマノイドたち。
かくして火文明による光文明への攻撃は開始された!
戦いとは無縁と思われていた無敵の機動要塞も火文明の襲撃により、造営以来、最大の危機を迎えていた。
そして、シルヴァー・グローリーの中枢部では、「聖霊王再臨」の儀式のために全てのエンジェル・コマンドたちが集結しており、「エンジェル・コマンドが戦闘に参加できない」という状況も戦局に大きな影響を与えていた…。
しかし、苦戦を強いられる光文明の中にあって一歩も退かない部隊があった…。
ラ・バイル率いるメカサンダー大隊である。
特にラ・バイルの働きは凄まじく、攻撃を受けて倒れても何度でも起き上がり戦線を維持し続けた。
「あと少し…あと少し時間を稼げば聖霊王が再臨される。」
「それまでは、一歩たりとも…一歩たりとも退けぬのだッ!」
そのメカサンダー大隊の前に火文明の勇士メタルウィング・ワイバーンが進撃してきた。
成す術もなく敗れ去る光の戦士たち…。
そして、ついにメタルウィング・ワイバーンとラ・バイルが対峙(たいじ)する。
玉砕覚悟で戦いに臨むラ・バイル。
その覚悟を目(ま)の当たりにしたメタルウィング・ワイバーンは…。
「ラ・バイル…敵ながら見事な戦士よ。」
「今はまだそのときではない。」
「退けぇーい。」
…とラ・バイルを押し退けると機動要塞へ…。
そのとき、機動要塞シルヴァー・グローリーから神々しい光が天空へ向かって放たれたッ!!!
「聖霊王の再臨である。」
「控えよッ!!!」
天蓋(てんがい)が開き、シルヴァー・グローリーの中枢部から次々と姿を現すエンジェル・コマンドたち。
最後に現れたのは聖霊王アルカディアスであった。
その神々しい姿に戦闘は中断されていた。
そして光文明の反撃が始まる。
アルカディアスの特殊な光で火炎流星弾を封じられ、後退を余儀なくされる火文明の軍勢。
名将ジャバハの率いる火文明の軍勢は、引き際鮮やかであった。
ラ・バイル率いるメカサンダー大隊にはメタルウィング・ワイバーンの戦隊を追撃する指令が下ったが、ラ・バイルは…。
「我、飛行ユニットを損傷。」
「部隊の損耗も激しく、追撃は不可能なり。」
…と打電し、メタルウィング・ワイバーンを逃がしたという。
尚、このことについては、報告しないものとする。
―監視者にして記録者…雷鳴の守護者ミスト・リエスの私的記録文書より抜粋―
to be continued…